先生と生徒
そっと重なる唇。
口を割って入ってくる和也の舌に応えながら、和也は私の上にくる。
「いい?」
遠慮気味に聞いてくる和也を少し笑いながら、
「もちろん」
と極上の笑顔で返した。
更に絡み合う舌。口元からは光るもの。
私の口元に流れたそれを和也は優しく拭き取り、私の、まだ誰にも触れられたことない肌に、触れた。
壊れ物を扱うかのように触る和也の手。
とても優しかった。
肌と肌で触れあう感触。
直に温かさがきて、もっと近くに和也を感じた。
─…そうして、和也と…繋がった。