先生と生徒
「さぁな?翔の頃はこんなじゃなかったと思うけどな…」
「そうですか…。
で、何で今日は奥さんいないんスか?」
「稲原!よく聞いてくれたな。そっとしといて欲しかったけどな」
少し苦笑し気味の先生の話に私も耳を向ける。
「実家に帰ってるんだ」
遠い目で、だけどしっかりと話していた。
「え?別居ですか?」
「違ーう!」
「じゃあ何ですか?」
「…二人目が出来たんだ♪」
笑顔で、嬉しそうに…
そして愛しそうに翔くんを撫でる先生が。
私の中で、1つ大きくなった。