先生と生徒
「今朝、幸せだって言ったな?」
「はい」
「それは、何でだ?」
「いつもと違う朝を迎えることが出来ました…
それが、すごく心地よかった」
「ん、酒井はしっかり甘えてんじゃないか」
「?」
「甘えてるって言い方を直すと、誰かを信頼する、ってことだ。
幸せだと感じることは1人じゃできないだろ?誰かがいて、成り立つものが幸せってもんだ」
「なんか話反れてません?」
「そんな事は気にすんな!」
図星をつかれたように笑う先生を見て、自然と頬が緩んでいた。
さっきまでの硬直した頬は、先生の温かなものにより、冷やされたようだった。
「やっと、笑ったな」
先生のこの一言で、緩まった頬は更に緩まった。