先生と生徒
夢の中で何度も呼ばれた。
優しい瞳で笑うあなた。
『マキ』
私の名前を笑顔で呼ぶあなたは、私の前から去っていく。
待って…
待って…
もう、いい子になるから…"要らない"なんて言わないで…
待って…
待ってよ…
─────…お父さん、お母さん…
私を置いていかないで…
"要らない"なんて、言わないで…
お父さん、お母さん──…
どんどんと遠退く背中に抱きついた。
──…お父さん、お母さんっ
置いていかないで──…
お父さんの背中にギュッと捕まり、夢から覚めた。