先生と生徒
徐々に見えて来た周りの景色。
…私の家だ…。
微かに頬に涙が伝う。
そして感じる温もり。
……温もり?
強めていた手を離すと、笑顔の先生の顔。
「やっと、起きたか?このバカ娘!」
と、顔を見合わせる。
私の頬に伝っていた涙の跡を見て、先生は言った。
「夢にでもうなされたのか?」
「いえ…すいませんでした、いきなり抱きついたりして…」
そうだよね。よくよく考えると、先生と夢の中のお父さんと比べて抱きついたんだ。
「ちょっとビックリしたけどな、それで安心したようならいいんだ」
と、頭に手を添えて撫でてくれた先生はやはり父のよう。
「わ、ごめんごめん!大丈夫か?」