先生と生徒
「酒井!今日は放課後、いいからな」
授業終わりに担任に呼び止められ、言われた。
喜んだのもつかの間。
「本当ですか?」
「あぁ。
入江先生が用があるんだと。酒井を呼んでた」
「入江、先生?」
「あぁ。
酒井、何かしたのか?」
「何もして、ないです」
「ま、とりあえず放課後は職員室にな」
私の頭に日誌をポンと叩き、教室を去った担任の後ろ姿を眺めていた。
入江先生…に呼ばれるようなことしたっけ?
あっけらかんと見ていたら、華が呆れたように声を出した。
「マキ、結局放課後無理じゃんっ!」
「ごめんって!
済んだらすぐに行くから。どこで話すんだっけ?」
「駅前のファミレス!さっき話してたじゃん!
あんまり遅かったら勝手に話してるからねー!」
"旅行の計画っ"と付けたし、席に戻って行った。