恋がみのる時
「ちょっと休憩いれよっか?」
木下が、皆に問いかける。
でたよ、木下の休もうよ攻撃…。
「じゃ、休もうよ。ね?みんな」
…え、恵さんまで…どうしちゃったの…よ。
「しょうがないなあ、じゃあ、5分よ」
学級委員長の大竹さんが眉間にしわをよせて言っている。
それから、大竹さんあなたのめがねが太陽に反射して…
眩しいよ!!!!

「真琴-、あっち行ってみようよ!」
「あ。うん!!」
私と恵美は他のクラスの出し物を見に行くことにした。
周りは人だらけでにぎわっている。
人と人の間は狭すぎて歩きにくい。
「めぐ、まじで木下大好きみたい!」
「うん、見てればわかる…」
「あのさ!!!是非とも応援してくれるかな!!」
恵はなぜか声を張り上げる。
「え、も・・もちろんさ♪」
なんか、やけにテンションあげようとしてるよ、私。
恵にはついていけないです。
「さすが、真琴様!2人なら怖くないぞ!!」
恵は自分で自分に言い聞かせるような言い方だった。
いいね、恋。

こんなこと思えるのは自分にもやっと春が来たのかな?
なんて、自分はあほな事を。



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