無邪気な欲望
「……ん」
固い木の感触が後頭部や背中、おしりに伝わる。
どうしてかな?
私のベッド。
いつからこんなに堅くなっちゃったの?
「ん~」
体が痛かったから、寝返りを打とうと左に転がった途端……。
「!!」
ドサッ!!
私の体は床に落っこちてしまった。
「いった~い。な、なんで~?」
自分の部屋の自分のベッドで寝ていたと思ってる私は、ベッドから落ちた事が信じられなくて、寝ぼけながら体を起こして辺りを見回す。
視線の先には茶色い木の机と椅子。
自室とはまるで違う風景が目の前に広がっていた。