いぢわる兄は同級生
「水樹くんっ!」
歩いているあたしと水樹の後ろから、ふいに誰かの声が聞こえた。
でも、振り向かなくてもその声の主はだいたい想像できていた。
ゆっくりと振り向くと‥‥。
‥‥‥やっぱり。
「おはよっ」
水樹を見てニコッと笑うそのその人は‥‥昨日水樹に告白していた娘。
そして‥‥水樹の彼女。
胸下まで伸びている髪はクルッと巻かれていて、しゃべるたびにフワッと揺れる。
ぱっちりしたおっきい瞳。
女の子の中の女の子って感じで、すごく可愛い。
「はよ、結衣」
その姿を見て、挨拶を返す水樹。
2人が並ぶと、どう見てもお似合いのカップルにしか見えない。