彼女の存在



そして月日は流れる…

中学3年の秋。


ハチとは同じクラスで席もとなりだった。
小学生に戻ったように私たちは喋りまくっていた。



忘れていた恋が戻った気がしてた。





―朝・・・

朝はいつもハチの自転車の後ろに乗って登校。
みんなに見られてしまう道の直前で降ろしてもらってそこから私は歩く。


キィー!!

いつもの場所・・・私は自転車から降りた。

「ありがと。」

「おう!」

そう言葉を交わすとハチはすぐに行ってしまう。


私は一人で学校まで歩いていく。

そのたびに思う・・・


これ以上先にいけないのは・・・私が彼女じゃないからだろうなって・・・。





でも、それ以上に突き放される出来事があった。


いつものように終礼も終わって友達と帰ろうとしてるときだった。



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