屋上で話しを聞いてから…
もう叶わないなら諦めようと何度も思ったのに…


どうして?


「やけ食いすっか!」


お金を握り締め、近くのケーキ屋さんに走った。


はきそうなくらい食べてやるんだ!
この心を埋めるのはケーキしかない!!

そう自分に言い聞かせこんだ



ケーキ屋へ向かってる途中、遠くから女のこの笑う声がする。

朝から…元気だな~。

そう思っていたらその声はどんどん近くなって
気がつけば目の前を通っていった。


自転車の後ろにのって笑ってる…


前に居るのは


「ハチ…。」


思わず私は隠れてしまった。


2人がいなくなったのを確認して、私はゆっくりと歩き始めた。




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