恋
手紙の中の真実
「ルナちゃん?」
「え?」
驚きながら前をみるとそこにはハチがいた。
「女はなんでこー歩くの遅いんだろ…。」
「え?」
「まーええや…一緒に帰ろう。」
そう言って自転車を押しながらハチは歩き始めた。
私も置いていかれないように後ろを歩き出した。
「もしかして、…待ってたん?」
そう私が聞くととハチは目もあわさなかった。
「ま~さか!休憩してただけ!」
「え?なんだ…」
少しショックを受けながらそう言うとハチは笑って私の頭を撫でた。
「ショック?」
「ち、違うよ!」
あわてて否定するとハチはまた笑った。