幸せと悪夢



「え?で、…アレがカズくん?」

「うん…」
学校の帰り道、待ち合わせ場所に立つカズを二人でみている

「…か、かっこよすぎー!!」

ちーちゃんは目が輝いていた。
完全に見とれている…

それにカズも何となく気付いてる…?


ちーちゃんには一通りの事を話し、駅までついてきてもらった

今日から一緒にカズと帰る

”漫画で読んだように制服デートもできる!”
なーんて、一人喜んで言っていたのはちーちゃん

ハチとの恋を応援していれくれたけど、
「あんたが幸せだと思う方に進んだんなら、いいと思うよ。おめでとう」

そう一番に喜んでくれたのもちーちゃん


「じゃー、ここでバイバイ。」
私がそう言うと、ちーちゃんは笑みを浮かべながら

「恋バナお待ちしてるから!」
そう言って私の肩を叩いた

わたしはもぉーと言いながら笑い、カズの所へと一歩足を踏み出した時だった

最後に付け加えるようにちーちゃんが言った


「私も…愛してよ?」
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