カズの合格祝いをするため、久々のデートをした

お互い溜まりこんだ愚痴…
失敗した私をカズは必死に私を励まして…

デートに時間はあっという間に終わりに近づいた

日も沈んで…もう帰らなければならない
カズは途中の駅まで送ってくれた

「ここまでで大丈夫!」

「いいよ。家まで送るって!」

「ここまでで十分!ありがとう。」

「…勉強頑張れよ!帰ったらまた電話する。」

「うん。じゃーね。」

そう言いあって、私たちはお互い帰った



1人で家路を急ぐ


やっぱり寒いな~…

今日は満月だな

とかって、1人で思いながら回りを見渡す


「この道…寂しかったな」

独り言は本当に一人ぼっちで…

でも、これからはカズがいる





家の屋根が小さく見えた
私は自然と足が早くなる


ふと顔を上げると月の光に照らされる誰かがいる

「ハチ…」

家の玄関にはハチが立っていた

「…遅い帰りやな。」

「え…あ~、遊んでたから。」

私は目をあわさないようにして、ハチの前を通った



グイ…

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