ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜
「オレがもうすでに他の女のモノだったら?」


「フフッ、あがくわね?すでに家の人間が調査済みよ。アオイは姉の果夜さんと登校して、下校は慌ただしく1人、仕事が終われば真っ直ぐ自宅に戻り、他に出掛けたり女の方とデートしてたなんて報告はないわ。これは佑季につき合わされただけでしょ?」


笑ってかざしたのは、佑季と樹、オレと果夜のWデートのラブホ前の写真だった。


「オマエ、そこまでやって、何が楽しいんだよ?」


「言ってるでしょ?欲しいの、アオイが」


「イヤだね」


「わたくしもイヤ。今すぐ欲しいの。焦らさないで早くアオイの印をつけて。わたくしはアオイのモノだと証すキスマーク」


ウェーブがかった髪をかき上げ、なおもアリエルは白い首筋でオレを誘う。


「…やめろ」


「じゃあ、わたくしが先にその首に赤い花びらをつけてあげる」


アリエルは光る唇をオレの首に押し当て…。


「ヤメロッ!!」
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