できちゃった結婚〜もしも俺が赤ちゃんになったら〜
背中を優しく叩いてくれる希の手。
「よしよし。」と耳元で優しく囁く希の声。
ギュッと守るように抱き締めてくれる希の温もり。
自分がバカで、
自分が悪いはずなのに、
希が慰めてくれる気がした。
その優しさ、温もりが、
愛しすぎて、嬉しくて、余計涙が溢れる。
いつまでも泣き止まない俺(真紘)に、希はあるものを差し出した。
「そうだ、真紘にいいものあげようか?」
そう言って希は大きなママバックからゴソゴソ取り出し、それを俺(真紘)に見せた。
「ほら♪可愛いでしょ?これ、真紘にあげるよ。」
希が俺(真紘)にくれたのは、
希が作ったアップリケ風のネックレス。
そのアップリケは、フェルトで器用に作られていた。
俺と希と真紘が可愛く笑顔で笑っているキャラクターだった。
.