海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「…………こうちゃん、1年のもえちゃん、好きでしょ?」

汐莉は、場の雰囲気を変えようと話題を振った。

「もえ?」

浩二は、女の子の下の名前を親しくならないと覚えない為にピンとこない。

「そっか名前だけじゃダメか。フルネームが仁藤巴(ともえ)。好きなんでしょ?」

その途端に、浩二は飲んでいたクリームソーダを吹き出した。


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