いつも強がりだったキミへ


――ガチャッ


「あなたは、小村・・さゆりさんですか?」


聞き覚えのない声にはっとして顔を上げた。


そこには、さっきまで中にいた先生と看護師さんが立っていて私を心配そうに見つめていた。


私は急いで流れている涙を両手でぬぐった。



先生と看護師さんの肩からぶら下がっているネームホルダーには


松下 幸男(マツシタ ユキオ)


高橋 真美(タカハシ マミ)



とあった。



「私が・・・小村・・さゆり・・です」


「そう..あなたが、さゆりさんですね」


優しそうにほほ笑んだ高橋さんはゆっくりと腰をおろし私に目線を合わせた形で言った。


「沢田さんがね、さっきから「さゆ...さゆ」ってずっと言ってて。」


「・・そうなんですか?」


隼ちゃんが私を呼んでくれている?


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