『霊魔伝』其の弐 火の章
「では、ここに入った後、入り口が閉じたら出られなくなるのか。」
《ここは大丈夫。この陰の世界を仕切る主は、俺の兄弟だ。いつでも入り口を開けられるのだ。》
「小太郎の兄弟だって。霊魔にも兄弟がいるのか。知らなかった。」
《人の言う兄弟とは違う。
同じ宿命を背負っている時に兄弟となる。俺とここの主は、以前佐緒里から助けられ、共に佐緒里へ忠誠を誓ったのだ。
その時以来兄弟となった。》
「では、これから俺はどうすればいい。」
零次朗は剣を鞘に収めて言った。
《このまましばらく行くと、門がある。そこにいる門番に名を問うのだ。
白狐老も言っただろう。初めて会う霊魔には、名を聞けと。霊魔は人から名前を聞かれると、自分の存在を認められたと思うのだ。
名を教えることは、信頼関係ができるということだ。名前がないといえば付けてやればよい。
中には名前があるのに教えないとか、こちらの問いかけを無視する霊魔もいる。それは属性の違いからくる場合もあるが、敵意を持っていることもある。注意しろ。》
《ここは大丈夫。この陰の世界を仕切る主は、俺の兄弟だ。いつでも入り口を開けられるのだ。》
「小太郎の兄弟だって。霊魔にも兄弟がいるのか。知らなかった。」
《人の言う兄弟とは違う。
同じ宿命を背負っている時に兄弟となる。俺とここの主は、以前佐緒里から助けられ、共に佐緒里へ忠誠を誓ったのだ。
その時以来兄弟となった。》
「では、これから俺はどうすればいい。」
零次朗は剣を鞘に収めて言った。
《このまましばらく行くと、門がある。そこにいる門番に名を問うのだ。
白狐老も言っただろう。初めて会う霊魔には、名を聞けと。霊魔は人から名前を聞かれると、自分の存在を認められたと思うのだ。
名を教えることは、信頼関係ができるということだ。名前がないといえば付けてやればよい。
中には名前があるのに教えないとか、こちらの問いかけを無視する霊魔もいる。それは属性の違いからくる場合もあるが、敵意を持っていることもある。注意しろ。》