『霊魔伝』其の弐 火の章
小太郎に言われた通り、しばらく行くと大きな門があった。
近づいていくと、それぞれ猿と鳥の顔を持つ霊魔が門の両脇に立っていた。
零次朗が門の前に立つと、霊魔たちは剣を抜いて言った。
《これより先は、許可無くしては通れん。まずは許可有りきか。》
と、猿顔の霊魔が言うと、鳥顔が続けた。
《通りたければ、剣を持って門をこじ開けるや。如何にする。》
「俺の名は零次朗。修行のためこの門を通る。おまえたちの名は何という。」
少し緊張をしながらも、大声で言った。
《零次朗というのか。わしの名はインドラ。この門の番人だ。》
《おまえが零次朗か。わしの名はガルダヤだ。さぁ、今この門を開けよう。》
猿がインドラで、鳥がガルダヤだな。
零次朗はそう頭に刻んだ。
インドラとガルダヤは剣を収め、門を開けた。大きな門なので、鈍い音共にゆっくりと開いた。完全に開いたときインドラが言った。
《行くがよい。ここから出たいときは、門の前でわしらの名を呼べ。》
「ありがとう。戻ってきたときは、大きな声で名を呼ぶことにする。その時は、またこの門を開けてくれ。」
《わかった。その時はいつでも開けよう。》
ガルダヤが答えた。
零次朗は門を通り抜け、目の前に拡がる広野に歩き出した。
何処かで見たような光景だが思い出せない。
しかし、ここには一度来たことがあるような感覚があった。
《いいぞ、零次朗。インドラもガルダヤもおまえのことを気に入ったみたいだ。》
小太郎はうれしそうに言った。
「そうか、それは良かった。しかし、猿と鳥だったな、顔が。」
《人から見れば、変かもしれんが、金の属性の象徴なのだ、猿と鳥は。》
「象徴か。小太郎もホントの顔は、猿とか鳥なのか。」
《違う。だが、ここでの修行が終わったら見せる。それまでは、このままだ。》
近づいていくと、それぞれ猿と鳥の顔を持つ霊魔が門の両脇に立っていた。
零次朗が門の前に立つと、霊魔たちは剣を抜いて言った。
《これより先は、許可無くしては通れん。まずは許可有りきか。》
と、猿顔の霊魔が言うと、鳥顔が続けた。
《通りたければ、剣を持って門をこじ開けるや。如何にする。》
「俺の名は零次朗。修行のためこの門を通る。おまえたちの名は何という。」
少し緊張をしながらも、大声で言った。
《零次朗というのか。わしの名はインドラ。この門の番人だ。》
《おまえが零次朗か。わしの名はガルダヤだ。さぁ、今この門を開けよう。》
猿がインドラで、鳥がガルダヤだな。
零次朗はそう頭に刻んだ。
インドラとガルダヤは剣を収め、門を開けた。大きな門なので、鈍い音共にゆっくりと開いた。完全に開いたときインドラが言った。
《行くがよい。ここから出たいときは、門の前でわしらの名を呼べ。》
「ありがとう。戻ってきたときは、大きな声で名を呼ぶことにする。その時は、またこの門を開けてくれ。」
《わかった。その時はいつでも開けよう。》
ガルダヤが答えた。
零次朗は門を通り抜け、目の前に拡がる広野に歩き出した。
何処かで見たような光景だが思い出せない。
しかし、ここには一度来たことがあるような感覚があった。
《いいぞ、零次朗。インドラもガルダヤもおまえのことを気に入ったみたいだ。》
小太郎はうれしそうに言った。
「そうか、それは良かった。しかし、猿と鳥だったな、顔が。」
《人から見れば、変かもしれんが、金の属性の象徴なのだ、猿と鳥は。》
「象徴か。小太郎もホントの顔は、猿とか鳥なのか。」
《違う。だが、ここでの修行が終わったら見せる。それまでは、このままだ。》