『霊魔伝』其の弐 火の章
《そうだ。だからエントラは、ここで零次朗をいきなり修行させる事にしたのだ。ある意味で、ここはおまえの故郷でもあるのだ。
村長に会いに行こう。イシャナエイ、案内してくれ。》
《ついてきなさい。村長は村はずれの祠にいます。》
イシャナエイに連れられて、村はずれにある小さな祠まで来ると、その前で数名の霊魔たちが深刻な顔で話し合っていた。
《村長、零次朗を連れてきました。》
イシャナエイがそういうと、村長らしい霊魔が振り向いて言った。
《貴方が零次朗殿か。大きくなったものだ。佐緒里殿の中にいたときから、貴方の波動を感じていましたよ。
良い色の波動を持っていた。
修行のためにここへ来ることは、エントラから聞いてわかってました。
しかし、修行を中止してすぐにここから出てください。
一刻も早く自分の世界に戻ってください。緊急事態が起こりました。》
「緊急事態が起きたって、何があったんです。」
零次朗が挨拶も忘れて尋ねた。
すると村長は祠を指して言った。
《実はこの祠に封じ込めていた霊魔が、逃げ出したのです。
その霊魔は以前に多くの霊魔を食い荒らし、それで得た強い力によってこの陰の世界を乗っ取ろうとしたのです。
この世界を支配できれば、人の世界へ自由に行き来できるようになります。
そうなれば、人の世界までも支配可能になります。それほど強い力を持った霊魔になっていたのです。》
「霊魔王ですか。」
《いいえ、霊魔王の部下です。》
「では、またこの祠に封じればいいじゃないですか。」
《それが今回ばかりは、難しいかも知れません。ですから、この世界を閉じることにしました。貴方が通ってきた門を閉鎖して、外に出られないようにします。》
「何故、封じることができないのですか。」
《その霊魔を封じるためには、とても強い水の属性を持った人の能力者が必要なのです。しかし、今ここにはそのような力を持った人はいません。》
村長に会いに行こう。イシャナエイ、案内してくれ。》
《ついてきなさい。村長は村はずれの祠にいます。》
イシャナエイに連れられて、村はずれにある小さな祠まで来ると、その前で数名の霊魔たちが深刻な顔で話し合っていた。
《村長、零次朗を連れてきました。》
イシャナエイがそういうと、村長らしい霊魔が振り向いて言った。
《貴方が零次朗殿か。大きくなったものだ。佐緒里殿の中にいたときから、貴方の波動を感じていましたよ。
良い色の波動を持っていた。
修行のためにここへ来ることは、エントラから聞いてわかってました。
しかし、修行を中止してすぐにここから出てください。
一刻も早く自分の世界に戻ってください。緊急事態が起こりました。》
「緊急事態が起きたって、何があったんです。」
零次朗が挨拶も忘れて尋ねた。
すると村長は祠を指して言った。
《実はこの祠に封じ込めていた霊魔が、逃げ出したのです。
その霊魔は以前に多くの霊魔を食い荒らし、それで得た強い力によってこの陰の世界を乗っ取ろうとしたのです。
この世界を支配できれば、人の世界へ自由に行き来できるようになります。
そうなれば、人の世界までも支配可能になります。それほど強い力を持った霊魔になっていたのです。》
「霊魔王ですか。」
《いいえ、霊魔王の部下です。》
「では、またこの祠に封じればいいじゃないですか。」
《それが今回ばかりは、難しいかも知れません。ですから、この世界を閉じることにしました。貴方が通ってきた門を閉鎖して、外に出られないようにします。》
「何故、封じることができないのですか。」
《その霊魔を封じるためには、とても強い水の属性を持った人の能力者が必要なのです。しかし、今ここにはそのような力を持った人はいません。》