『霊魔伝』其の弐 火の章
小太郎が、村長の言葉を引き継いだ。
《零次朗、前に封じ込めたときは、佐緒里がいたのだ。佐緒里の水の属性が奴にうち勝ったのだ。
だから佐緒里は、ここでは水の女王と呼ばれていたのだ。》
「何か俺に手伝えること無いのか、小太郎。何でも良いから、教えてくれ。」
《今のおまえには、何もできない。まだこの世界では未熟者だから。》
「はっきり言うなよ。でも、その通りだ。ここは村長の言うように、ここを出よう。」
零次朗は悔しそうに言った。
《零次朗殿。充分気を付けてください。護衛を付けましょう。
バラダハン、ドハンバ、零次朗殿を門まで送れ。
さぁ、急いでお行きなさい。
残ったものは手分けして、捜索に行くぞ。》
村長は、この村でも上位の実力を持つ二人を零次朗の護衛に付けた。呼ばれた二人は、いかにも強そうな風体をしていた。
その身体から発している波動で、零次朗は軽いしびれを感じていた。
バラダハンと呼ばれた霊魔が、一歩前に出た。
《さぁ、行きましょう。時間がありません。急ぎますよ。》
促されて、零次朗は歩き出した。
その後に二人の護衛が従った。
村を通ると、霊魔たちのざわついている波動が伝わってきた。
村を出てしばらく行くと、傷ついた霊魔が倒れていた。
ドハンバが駆け寄った。
《どうした。何があった。》
傷ついた霊魔は、何とか話そうとするが、声が出ないようだった。
バラダハンがドハンバに言った。
《ドハンバよ、おまえはこいつを村に連れて戻り、手当をしてやれ。俺はこのまま、零次朗殿を門まで送る。》
《バラダハン、大丈夫なのか、おまえだけで。》
《やむを得ない。時間がないのだ。急げ。》
ドハンバは傷ついた霊魔を担ぎ村へ戻った。
村へ戻ると、村人たちが集まっていた。
その中心には村長がいた。
《ドハンバどうしたのだ。零次朗殿は。》
担いでいた霊魔をそっとおろすと、ドハンバは村長に言った。
《村の先に倒れていました。手当をお願いします。私はすぐに零次朗殿を追いかけます。》
《零次朗、前に封じ込めたときは、佐緒里がいたのだ。佐緒里の水の属性が奴にうち勝ったのだ。
だから佐緒里は、ここでは水の女王と呼ばれていたのだ。》
「何か俺に手伝えること無いのか、小太郎。何でも良いから、教えてくれ。」
《今のおまえには、何もできない。まだこの世界では未熟者だから。》
「はっきり言うなよ。でも、その通りだ。ここは村長の言うように、ここを出よう。」
零次朗は悔しそうに言った。
《零次朗殿。充分気を付けてください。護衛を付けましょう。
バラダハン、ドハンバ、零次朗殿を門まで送れ。
さぁ、急いでお行きなさい。
残ったものは手分けして、捜索に行くぞ。》
村長は、この村でも上位の実力を持つ二人を零次朗の護衛に付けた。呼ばれた二人は、いかにも強そうな風体をしていた。
その身体から発している波動で、零次朗は軽いしびれを感じていた。
バラダハンと呼ばれた霊魔が、一歩前に出た。
《さぁ、行きましょう。時間がありません。急ぎますよ。》
促されて、零次朗は歩き出した。
その後に二人の護衛が従った。
村を通ると、霊魔たちのざわついている波動が伝わってきた。
村を出てしばらく行くと、傷ついた霊魔が倒れていた。
ドハンバが駆け寄った。
《どうした。何があった。》
傷ついた霊魔は、何とか話そうとするが、声が出ないようだった。
バラダハンがドハンバに言った。
《ドハンバよ、おまえはこいつを村に連れて戻り、手当をしてやれ。俺はこのまま、零次朗殿を門まで送る。》
《バラダハン、大丈夫なのか、おまえだけで。》
《やむを得ない。時間がないのだ。急げ。》
ドハンバは傷ついた霊魔を担ぎ村へ戻った。
村へ戻ると、村人たちが集まっていた。
その中心には村長がいた。
《ドハンバどうしたのだ。零次朗殿は。》
担いでいた霊魔をそっとおろすと、ドハンバは村長に言った。
《村の先に倒れていました。手当をお願いします。私はすぐに零次朗殿を追いかけます。》