『霊魔伝』其の弐 火の章
「それにしても頂上から見る日の出はとても綺麗ですよ。心が洗われました。それだけのことです。
でも次第に何かを感じるようになりました。
そんな時ですよ、この妙な世界に来れたのは。
洞穴の中から、私を呼ぶ声が聞こえました。幻聴かなとも思いつつも、空きっ腹を押さえながらフラフラと歩き続けると、大きな門があって、猿と鳥が番人をしてました。
そこまでは覚えているのですが、恥ずかしいことに、そこで気を失ってしまったのです。
気がつけば、村長の家で介抱されていました。」
そういうとカクギョウは、頭をかいて笑った。
零次朗はカクギョウの屈託の無さに、つられて笑った。
それを見てた小太郎も笑った。
村長はそんな様子を見ていった。
《零次朗殿。これからどんな戦いが待っているかも知れないのに、笑えるとは心が大きいのですね。良いことです。
その余裕が冷静さと本領を失わないで戦える力に通じます。
それにカクギョウ殿は、自覚されてませんが大変強い心の力を持っています。
我々霊魔にとっては、人の心の強さが一番の武器なのです。》
「村長、そんなことはないですよ。まだまだ修行中の身です。」
零次朗は、ふと肌寒さを感じた。
それを察して小太郎が言った。
《零次朗、空気が変わっただろう。奴の波動がこんなに離れていても伝わってくる。油断するな。ここはもう奴の領域だ。》
「わかった。」
小太郎の一言で、一気に緊張が高まった。
カクギョウの表情も強ばっている。
村長が立ち止まり、皆に言った。
《もう我らのことは、気づかれています。それに、囲まれているようです。いつ攻撃を仕掛けてくるかも知れませんので、注意をしてください。》
でも次第に何かを感じるようになりました。
そんな時ですよ、この妙な世界に来れたのは。
洞穴の中から、私を呼ぶ声が聞こえました。幻聴かなとも思いつつも、空きっ腹を押さえながらフラフラと歩き続けると、大きな門があって、猿と鳥が番人をしてました。
そこまでは覚えているのですが、恥ずかしいことに、そこで気を失ってしまったのです。
気がつけば、村長の家で介抱されていました。」
そういうとカクギョウは、頭をかいて笑った。
零次朗はカクギョウの屈託の無さに、つられて笑った。
それを見てた小太郎も笑った。
村長はそんな様子を見ていった。
《零次朗殿。これからどんな戦いが待っているかも知れないのに、笑えるとは心が大きいのですね。良いことです。
その余裕が冷静さと本領を失わないで戦える力に通じます。
それにカクギョウ殿は、自覚されてませんが大変強い心の力を持っています。
我々霊魔にとっては、人の心の強さが一番の武器なのです。》
「村長、そんなことはないですよ。まだまだ修行中の身です。」
零次朗は、ふと肌寒さを感じた。
それを察して小太郎が言った。
《零次朗、空気が変わっただろう。奴の波動がこんなに離れていても伝わってくる。油断するな。ここはもう奴の領域だ。》
「わかった。」
小太郎の一言で、一気に緊張が高まった。
カクギョウの表情も強ばっている。
村長が立ち止まり、皆に言った。
《もう我らのことは、気づかれています。それに、囲まれているようです。いつ攻撃を仕掛けてくるかも知れませんので、注意をしてください。》