『霊魔伝』其の弐 火の章
「すみません。余計なことを言ったみたいだ。これからは気を付けます。村長。」
《皆も油断するでないぞ。奴に得意な手段なのだ。心の隙につけ込んでくるのは。おそらく、イシャナエイもそこを攻められて、奴の仲間に引き込まれたのであろう。心に隙を作らぬようにな。》
一同は村長の言葉で、心を引き締めた。カクギョウがぼそっと呟いた。
「彼らを助けましょう。」
カクギョウは無造作に瀕死の霊魔たちに向かって歩き始めた。
急な行動なので、誰も止めることができなかった。
零次朗は間をおいてカクギョウに続いた。
村長も動いた。
《カクギョウ殿、零次朗殿。充分に注意してください。シュレイ、周囲を見張れ。ドハンバ、二人を守れ。》
村長の声で皆が素早く動いた。
霊魔たちは独特の陣形を取った。
それは村長と零次朗、カクギョウを守る守備形で、本命元神の陣と呼ばれている。
この陣形は、守備を中心に攻撃もできる高度なものだった。
四方八方という方向のうち、七方向を完璧に守り、残る一方向に攻撃を集中するのである。
今回は攻撃と言うより、瀕死の霊魔たちを受け入れるために一方を開けてあるのだ。
一瞬でこの陣形が取れるのは、余程上級の霊魔である証である。
瀕死の霊魔たちを陣形の中に取り込むと、村長が一人の霊魔を呼んだ。
《センダリ。》
《皆も油断するでないぞ。奴に得意な手段なのだ。心の隙につけ込んでくるのは。おそらく、イシャナエイもそこを攻められて、奴の仲間に引き込まれたのであろう。心に隙を作らぬようにな。》
一同は村長の言葉で、心を引き締めた。カクギョウがぼそっと呟いた。
「彼らを助けましょう。」
カクギョウは無造作に瀕死の霊魔たちに向かって歩き始めた。
急な行動なので、誰も止めることができなかった。
零次朗は間をおいてカクギョウに続いた。
村長も動いた。
《カクギョウ殿、零次朗殿。充分に注意してください。シュレイ、周囲を見張れ。ドハンバ、二人を守れ。》
村長の声で皆が素早く動いた。
霊魔たちは独特の陣形を取った。
それは村長と零次朗、カクギョウを守る守備形で、本命元神の陣と呼ばれている。
この陣形は、守備を中心に攻撃もできる高度なものだった。
四方八方という方向のうち、七方向を完璧に守り、残る一方向に攻撃を集中するのである。
今回は攻撃と言うより、瀕死の霊魔たちを受け入れるために一方を開けてあるのだ。
一瞬でこの陣形が取れるのは、余程上級の霊魔である証である。
瀕死の霊魔たちを陣形の中に取り込むと、村長が一人の霊魔を呼んだ。
《センダリ。》