『霊魔伝』其の弐 火の章
《裏切ったのはどっちですか。零次朗、騙されているのです、あなたは。》
「何を言う。もう何人もの村人が被害にあっているんだ。」
零次朗は戸惑いながらも、答えた。
《皆さん、どうぞ闘技場へお入りください。危害を加えない事をお約束します。》
《イシャナエイよ。おまえの言うことが信じられるか。》
ドハンバが一歩進み出た。
すると、イシャナエイが自分の持っていた剣を差し出した。
《これを零次朗に預けましょう。もし、罠だったら、それで私を切りなさい。》
差し出された剣を零次朗が受け取ろうとしたが、カクギョウが止めた。
「待ってください。私が受け取ります。これも罠かも知れません。」
カクギョウが進み出て剣を受け取って、零次朗に渡した。
イシャナエイはニコリと笑って、後ろを向きながら言った。
《後についてきてください。》
《シュレイ、アラハシャ、気を抜くな。零次朗殿、私から離れず付いてきてください。》
イシャナエイの後に続いて、一行は闘技場の中へ入った。
薄暗い通路を抜けると大きな部屋に辿り着いた。出場者たちの控え室らしい。
そこを抜けると、いきなり視野が開けた。零次朗が周囲を見回すと階段状の観客席に囲まれた広場だった。
ここが闘技場のようだった。
その真ん中に傷ついて村に戻ったはずの村長が立っていた。
《零次朗殿、ご無事でしたか。》
「村長さん、どういうことですか。」
零次朗は何がなんだか、わからなかった。
一行も戸惑っている。
「何を言う。もう何人もの村人が被害にあっているんだ。」
零次朗は戸惑いながらも、答えた。
《皆さん、どうぞ闘技場へお入りください。危害を加えない事をお約束します。》
《イシャナエイよ。おまえの言うことが信じられるか。》
ドハンバが一歩進み出た。
すると、イシャナエイが自分の持っていた剣を差し出した。
《これを零次朗に預けましょう。もし、罠だったら、それで私を切りなさい。》
差し出された剣を零次朗が受け取ろうとしたが、カクギョウが止めた。
「待ってください。私が受け取ります。これも罠かも知れません。」
カクギョウが進み出て剣を受け取って、零次朗に渡した。
イシャナエイはニコリと笑って、後ろを向きながら言った。
《後についてきてください。》
《シュレイ、アラハシャ、気を抜くな。零次朗殿、私から離れず付いてきてください。》
イシャナエイの後に続いて、一行は闘技場の中へ入った。
薄暗い通路を抜けると大きな部屋に辿り着いた。出場者たちの控え室らしい。
そこを抜けると、いきなり視野が開けた。零次朗が周囲を見回すと階段状の観客席に囲まれた広場だった。
ここが闘技場のようだった。
その真ん中に傷ついて村に戻ったはずの村長が立っていた。
《零次朗殿、ご無事でしたか。》
「村長さん、どういうことですか。」
零次朗は何がなんだか、わからなかった。
一行も戸惑っている。