『霊魔伝』其の弐 火の章
《皆が戸惑うのも無理無い。これが奴のねらいなのだから。のう、ドハンバよ。》
零次朗が横に立つドハンバの顔を見ると、さっきまでの表情とはうってかわって、厳しい表情になっている。
「零次朗殿、こちらへ。」
カクギョウが強い力で、零次朗を引き寄せた。
《ふふふ、そうか。もうばれているのか。俺がドハンバではないことが。》
《姿を現しなさい。カフェミヤよ。》
村長が威圧的な声で叫んだ。
カフェミヤと呼ばれた霊魔は、見る見るドハンバの姿から変わって、その正体を現した。
それは憤怒の形相をした大男だった。
零次朗はその身体から発せられる邪気に圧倒された。
《ドハンバに成りすまして、気を抑えるのに苦労したわい。久しぶりだな、村長。この姿で会うのは。》
《零次朗殿、カクギョウ殿。こちらへ。そいつが今回の騒動の元、霊魔王の部下のカフェミヤ。あの祠に封印していた奴です。》
零次朗はカクギョウと共に村長の方へ移動した。
そして、イシャナエイに剣を返した。
《零次朗、ありがとう。》
イシャナエイは剣を受け取ると、鞘から抜いてカフェミヤに向けた。
零次朗も小太郎の宿る剣を構えた。
《ここは闘技場、戦うにはちょうど良い場所だが、今は戦わない。未だ、封印されていた影響で、本調子ではないからな。ここは退かせてもらう。》
カフェミヤは、そう言うとジャンプをした。
そのひと飛びで、カフェミヤは闘技場の外へ姿を消した。
零次朗は追いかけようとしたが、村長に止められた。
《零次朗殿、お待ちください。追っても無駄です。》
「しかし、今のうちに・・・。」
《零次朗、早まるな。今は状況を把握することが大事だ。》
小太郎の声で、零次朗は我に返った。
《零次朗殿、話を聞いてください。》
村長が事情を説明し始めた。
零次朗が横に立つドハンバの顔を見ると、さっきまでの表情とはうってかわって、厳しい表情になっている。
「零次朗殿、こちらへ。」
カクギョウが強い力で、零次朗を引き寄せた。
《ふふふ、そうか。もうばれているのか。俺がドハンバではないことが。》
《姿を現しなさい。カフェミヤよ。》
村長が威圧的な声で叫んだ。
カフェミヤと呼ばれた霊魔は、見る見るドハンバの姿から変わって、その正体を現した。
それは憤怒の形相をした大男だった。
零次朗はその身体から発せられる邪気に圧倒された。
《ドハンバに成りすまして、気を抑えるのに苦労したわい。久しぶりだな、村長。この姿で会うのは。》
《零次朗殿、カクギョウ殿。こちらへ。そいつが今回の騒動の元、霊魔王の部下のカフェミヤ。あの祠に封印していた奴です。》
零次朗はカクギョウと共に村長の方へ移動した。
そして、イシャナエイに剣を返した。
《零次朗、ありがとう。》
イシャナエイは剣を受け取ると、鞘から抜いてカフェミヤに向けた。
零次朗も小太郎の宿る剣を構えた。
《ここは闘技場、戦うにはちょうど良い場所だが、今は戦わない。未だ、封印されていた影響で、本調子ではないからな。ここは退かせてもらう。》
カフェミヤは、そう言うとジャンプをした。
そのひと飛びで、カフェミヤは闘技場の外へ姿を消した。
零次朗は追いかけようとしたが、村長に止められた。
《零次朗殿、お待ちください。追っても無駄です。》
「しかし、今のうちに・・・。」
《零次朗、早まるな。今は状況を把握することが大事だ。》
小太郎の声で、零次朗は我に返った。
《零次朗殿、話を聞いてください。》
村長が事情を説明し始めた。