この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「は!?おま、どうした!?」


いきなり走り出す俺に、ヒゲ男が声を出す。







「美代が助けを求めてる!!」


俺は後ろを振り返ることなく叫んだ。


「えぇ!!?美代ちゃんが??!ちょ…待てよ…!」


俺の叫びにヒゲ男も慌てて走り出す。


「なんも見えね―じゃんよ!」


ヒゲ男は走りながら訴えてくる。



確かにここからじゃ見えない。


見えないけれど


だけど確かに聞こえたんだ。






感じる





この先に美代がいる。


美代が俺を呼んでいるんだ。










「美代――…ッ!!」



俺は夢中で砂浜を走った。







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