蹴球魂!!!!
それってつまり…。


『プチデート的な☆』

「えぇ…!?」


楽しそうにそう言う飛鳥。

プチデートって…。


『冗談だから。普通に連れてってもらえればそれでいい』

“デート”って単語に反応したあたしに気付いて、そうフォローした飛鳥。

それならいい…かな??

「わかった。いいよ」

『マジ!?助かるー!!』


それからあたしたちは、集合場所と集合時間を決めて電話を切った。

初めての、飛鳥と2人での“お出かけ”。


「あ、円ー!!」


集合時間5分前。

集合場所の駅へ向かうと、すでに飛鳥はそこにいた。


周りより少し高めの身長は、凄く目立っていた。


「遅れたよね??ごめん」

「いや、まだ5分前だし!!俺が早すぎただけ」

「メールしてくれれば来たのに」

「いいのいいの。円を付き合わせたの、俺だし」

「でも…」

「ほら!!行くぞ!!」


飛鳥は、あたしに有無を言わさず歩き出した。


が、すぐにピタッと止まって振り返った。


「店、どっち??」

「ぶっ!!!!あはははははは!!!!」

「うるさい!!笑うなっ!!」


いつもは落ち着いてる飛鳥なのに…!!

こんな姿、初めて見たっ☆
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