蹴球魂!!!!

Game44

「あ、サッカー部の子だよね!?」

「「は、はい」」

目の前には、究極スマイルの喬華さん。

「早速振り付け教えるね♪」

「「はい…」」

後ろには、青ざめたサッカー部の先輩たち。


これから何するの??

これから何が起こるの??


「じゃあまず柔軟しましょう♪」


喬華さんはそう言って、床に足を伸ばして座った。


「早く!!!!時間ないんだから!!!!」

え"。

「「はいぃぃぃっ!!!!」」

キャラ、変わってませんか??


「はい、そのまま上半身倒してー」

喬華さんの身体は、パタンとケータイのように薄く折れ曲がった。

や、柔らかい…。

前屈って、こんなに倒れるんだ…。


「固っ」

「す、すいません」

隣から聞こえてくる、晃汰と喬華さんの会話。


視線を移すと、そこには背中が丸まって、前屈とは言い難い状況の晃汰がいた。

って、手とかめっちゃ震えてるし!!!!


「次、開脚♪」


喬華さんの長い脚が、パカッと180度…開いた。


「「………。」」


もう、絶句。

喬華さん、絶対人間じゃないね。
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