蹴球魂!!!!
「ちょ、部長!?話が違っ…」

ーガシッ


言い終わらないうちに、誰かに肩を掴まれた。

誰かって…晃汰以外ありえないんだけどさ……。


「お前の独断で、俺だけ袴だと…??」

ヒィィィーッ!!!!!!!!

「そ、そうでございます!!すいませんーっ!!!!」

怖い!!!!晃汰の目、尋常じゃないぐらい怖い!!!!


ビクビク震えていると、晃汰の手があたしの頭を勢い良く叩いた。

いや…勢い良くじゃ、ない。


「円、珍しく天才じゃん」

「…へ??」


ポンポンッとあたしの頭を2回、軽く叩いた晃汰の表情は…嬉しそうだった。


え…。

「晃汰、袴のコスプレしたかったの…!?」

「「ぶふっ!!!!」」


あたしが疑問を投げかけると、部員の皆が吹き出した。

…なんかギャグ言ったっけ??


「アホ!!馬鹿!!」

晃汰が爆笑しながら罵ってくる。

「まーちん、この間からキャラいいね♪」

意味わかんない俊介の言葉。

「本当…ある意味天才」

前みたく、呆れながら言う飛鳥。


あたし、こんな馬鹿キャラじゃないはずなんだけど…。


「あれ、俺は着たくねぇの」

「ぅえ??」
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