蹴球魂!!!!

Game60

静かな教室に、あたしと晃汰の2人だけ。


“あの…さ”

晃汰が発した、たった一言が凄く大きく響いて聞こえた。


「あいつら、馬鹿だよな」

「あいつらって…は??」


急に、独り言のようにそう呟いた晃汰。

馬鹿って…どういう事??

わけわかんないよ!?


「調教とか言うから、何されんのかと思ったし」

「ま、まぁ…それはそうだよね」

「内心ビビってたら、お前との事とか…笑える」


ーズキン


「…にそれ」

「んあ??」

「何、それ。いくらなんでもひどい」

「は??ちょ…意味わかんねぇんだけど……」


何こいつ。本当、ありえない。

あたしは泣くほど傷ついてたのに、晃汰にとってはそんなモノだったの…??


あたし、何を期待してたんだろう??


「も…いい」

「は??マジ何なの??」

「馬鹿はどっちよ!?本当ありえない!!」

ーダッ

「おいっ!!円!!!!」


あたしは、晃汰を傷つけるような言葉を吐き捨てて、教室から飛び出した。
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