蹴球魂!!!!
ーガチャッ

「「ただいまー」」

「「あ、おかえり!!」」


胡桃、ジェニー、あたしの順に教室へ戻ると、晃汰以外の3人が笑顔で迎え入れてくれた。


「デハ、邪魔者は退散しまショウカ??」

「「賛成♪」」


…は、はい??


「「ちょ…」」


隣を見ると、晃汰もワケがわからないというような顔をしていた。


「そーゆー事だから♪円、晃…ばいばーい♪」

「「そーゆー事って…!!」」

「「じゃーねーっ!!!!」」


有無を言わさずって言葉が似合う胡桃たちの行動。


え、これは“2人っきりにしてやろうぜ”ってやつですか??

聞いてませんよ!?

1mmたりともっ!!!!!!!!


引き止めようと試みたけど、結局上手い具合に逃げられて…。


あたしと晃汰の2人だけにされてしまった。


ひ、ひどいよー!!!!

ほら、晃汰1回もあたしの事見ないし!!


もっと気まずくなったら、胡桃たちの事責めてやるーっ!!!!


「あの…さ」

「はっ、はいぃっ!!」


沈黙の中、先に口を開いたのは晃汰で、あたしは驚きのあまり、変な声を出してしまった。

…うぅ。
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