蹴球魂!!!!
じゃあ、“行ったって意味ねぇよ”って…そういう事だったの??

サーッと血の気が引いていくのがわかる。

あたし…晃汰の言葉、まったく信じてなかった……。


「俺は、ただ足つっただけ」

「そ…か」

…どうしよう。晃汰に、あたし……!!

「うわー、リアクション薄っ!!…って、円??どうした??」


いきなり口を固く結んで、俯いてしまったあたしを心配したのか、飛鳥が下から顔を覗き込んできた。


「ぅえっ!?あ、あ…ななな何でもないよっ!!!!」

「…ふーん??」


近いっ!!

飛鳥さん、物凄ーく…近いっす!!!!


「まったく…これだからお人好しは困るんだよなー」

「お人好し??」

「っていうよりは心配性??」

「だってそれは飛鳥が痛そうにしてたからっ…」

「大した事ないんだってーの。円は心配しすぎ!!」

「う…」


そう言われたら、そうなのかもしれない。

“心配しすぎ”って言われれば、否定は出来ない。


確かに本当に足つっただけなら、あんなに心配した自分が馬鹿にしか思えないし。


「ほれほれ。円は素直に晃汰に謝ってこいよ??」

「ん…」

だけど、どうしても気になるの。

「どした??」

「本当の本気で大丈夫??」

「くはっ…!!本当心配性!!!!」


その笑顔は、強がりなんじゃないかって…。
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