蹴球魂!!!!
「ちょっと飛鳥っ!!」

「あ、円じゃん。お疲れー♪」

「お疲れー♪じゃなくて!!!!」


なんでそんな能天気なの!?


「右足!!怪我でもしたの!?」

「あー、これね」


せっかく走ってきたのに、飛鳥は救護テントの近くの芝生の上で、足を投げ出して座っていた。

責めたい所だけど…痛々しいその右足の包帯を見たら、そんな事言えなくなる。


「ったく…皆大袈裟なんだよ」

「へ??」

お、大袈裟??

「まず、俊介と晃汰!!あいつら真っ青な顔で俺の所駆け寄ってきたし」


俊介だけじゃなくて、晃汰も…??


「それから救護の先生。こんな包帯するほどでもねぇのに…」


でも、凄い痛そうにしてたよね??


「あとね…円」

「あたっ…あたし!?」

「そ。心配してくれんのはありがたいけど、そんな重傷じゃねぇし」

「でも…」

「それに、真っ青な顔であんな凄ぇスピードで走ってたら…円が足壊すしな??」

「う…。それ、胡桃にも言われた」

「さすが女子マネ☆」


ニッて笑う飛鳥。

大した事じゃないの??

心配ないの??


本当に、大丈夫なの??
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