例えば私がアリスなら




「で、結局あんたはアリスなの?」



「…………上原真琴と申します」



観念して事実を述べると、やっぱりね……なんて雰囲気を漂わせながらため息をつかれた。

……あんな年下の子に呆れられるなんて……。


「で、なんでアリスなんて嘘ついたの?」


「え、面白そうだな、と」


ここまできたらもうどうでもよくなった。
あっさり本心を言うと、更にため息をつかれて凹みました……。

まさかアリスの世界なのかも、とか、アリスって言えば物語の主人公になれるかも、なんて、高校生にもなって恥ずかし過ぎる。
先輩とかあの後輩とか居なくて本当よかった……。


「……嘘ついてごめんなさい」


「別に。ただあんたの信用が失われただけだし」


グサーッと心に突き刺さりました。
いや、確かに悪かったけどね、あの子の言葉は結構きつい……。



「こーら!マコトちゃんも反省してるんだから、あんまりヒドイこと言わないの!」


反対に兎耳の女の子は私を庇いながら、頭をよしよし撫でてくれた。
や、優しさが身に染みる……。


私、年下の子達の前で情けなさすぎでしょ……。



もう凹むしかない私に、女の子はニコニコ笑いかけてくれる。

それにしても、この子達は一体何者なんだ……?


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