君のいない教室
第3章「大好きだったよ」
学校へ行って、久しぶりに自ら朝練に参加した。
「あれー!?大蔵じゃんっ!珍しーどうしたの?」
「…色々あって。」
「そっか。」
久保田は、これ以上聞こうとしなかった。
そして、すべてを知っている内野も、何も言おうとしなかった。
ブーッブーッ
「…大蔵じゃない?」
「僕のか。」
僕は、携帯のフタをゆっくり開けた。
受信者はみら先輩だった。
************
Re:おはよ!
海君おはよ~っ!
もう起きたかな?私は、今から学校に向かう所です。
そういえば、部活の方はどう??
そろそろ、様子を見に行こうかなって思ってるんだけど…
今日か明日、学校に行ってもいいですか?
返事待ってま~す!
************
…何で?
何で敬語なんだよ。
そんなに、堅苦しい仲だったっけ?
…違う。
こんな堅苦しい仲にしたのは、
…幸だよな。
幸…。
僕は、幸という存在を、幸という人間を、恨むよ。
「あれー!?大蔵じゃんっ!珍しーどうしたの?」
「…色々あって。」
「そっか。」
久保田は、これ以上聞こうとしなかった。
そして、すべてを知っている内野も、何も言おうとしなかった。
ブーッブーッ
「…大蔵じゃない?」
「僕のか。」
僕は、携帯のフタをゆっくり開けた。
受信者はみら先輩だった。
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Re:おはよ!
海君おはよ~っ!
もう起きたかな?私は、今から学校に向かう所です。
そういえば、部活の方はどう??
そろそろ、様子を見に行こうかなって思ってるんだけど…
今日か明日、学校に行ってもいいですか?
返事待ってま~す!
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…何で?
何で敬語なんだよ。
そんなに、堅苦しい仲だったっけ?
…違う。
こんな堅苦しい仲にしたのは、
…幸だよな。
幸…。
僕は、幸という存在を、幸という人間を、恨むよ。