君のいない教室
「――…。」


みら先輩は、何も言わず僕の背中をぎゅっと掴んだ。


昨日、別れのメールが来たばかりなのに…。


みら先輩は、決心したかのように、僕を思い切り突き飛ばした。


「ごめん…。別れのメール、送ったよね…?もう、海君とこうゆう事は出来ない…。」


みら先輩は涙目で言った。

泣かないで下さいよ。

みら先輩に、涙は似合いませんよ…?

笑って下さい、先輩。


「違うんです。僕、今フリーで、寂しくなっちゃっただけですから――…。」


昨日別れたばかりなのだから、フリーに決まっているのに、僕はそう言った。

みら先輩は、寂しそうに下を向いた。


「…ごめん、あんまりここにいると、ダメになるから帰るね。バイバイ…。」


…ダメになる?

それは、僕の台詞だ。



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