。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


結局ご飯を食べ終えて、あたしは風呂に入った。


浴槽に浸かりあの女を思い出してみる。





あの女……


前にバイトしてる店に来た。ついでに言うと戒をナンパしてた女だ。


雰囲気は店に来ていたときとだいぶ違うから一瞬別人だと思ったけど―――間違いない。


それに声―――



鴇田と言い合いしてた女のものだった。



間違いねぇ。





ザバッ



あたしは浴槽から上がって慌ててパジャマに着替えると、髪を乾かすのも途中にして戒の部屋に駆け込んだ。


だけど戒は部屋に居ない。


どこ行ってンだよ、またキョウスケの部屋か?


あいつああ見えて結構寂しがりやなんだよね。


しょっちゅう居間にいて組員と喋ってるか、キョウスケの部屋に居る。


あたしが食事の準備をしてるときも、あたしにくっついてるし。


あたしが風呂に入ったり、寝に行こうとすると、


「は?寂しいし。俺を独りにするなよ」なんて言って駄々をこねるし。


叔父貴にはない……甘えん坊だな。


ま、そこが可愛いんだけどね♪


あの可愛い顔で甘えられると、キュ~ンときちまう。


「まだ一緒に居る」なんて答えちまって、危うく風呂に入りそびそうになったり、戒の部屋に連れ込まれそうになったり……


それはそれでちょっと嬉しかったり…


にまっと頬が緩んで、あたしは慌てて頭を振った。


いかん、いかん!今はあの幽霊女の謎を解くことだ!!






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