。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
タイガはにっこり爽やかに笑うと、
「もちろんただで、とは行かないけどネ♪」
「金とんのかよ」あたしがタイガを睨むと、
「金?君たちからお金を取るほど落ちぶれた大人じゃないよ。こう見えても稼いでるんだ。僕結構リッチだよ♪」とにこにこ。
「じゃ、何だよ」戒が苛々したように口を開き、
タイガがまたも妖しく笑った。
「そうだね~、ヒヨコちゃんか、ヒツジちゃん。どっちかが僕に一晩付き合ってくれたらいいよ♪」
は………?
一晩!!ってことはその……!!
戒とキョウスケは互いに顔を見合わせて、ぱちぱちと目をまばたいている。
「どちらか決められないんなら、二人一緒でもいいよ♪僕は大歓迎だ♪」
「ちょ、何言ってるんですか!そんなの卑怯よ!!」
リコが怒鳴り声を上げて勢い良く立ち上がった。
あたしはその様子にちょっとびっくりした。だってリコがこんな風に怒るのを滅多に聞いたことがないから。
「卑怯?これは取り引きだよ、小悪魔ちゃん。ギブアンドテイクで行かなきゃね♪」
「まぁそう怒るなよ川上」と戒が手を挙げた。
「か、戒……」
「その件は響ちゃんがお付き合いしますぅ♪」
なんて言ってキョウスケを無理やり起こす。
「は、はぁ!?絶対イヤですよ!!」とキョウスケは渾身の力を振り絞って喚いた。
「ちょっ!龍崎くん!!」
「僕としてはヒヨコちゃんとヒツジちゃん二人一緒が良かったケド。ま、いいかな♪ひよこちゃんはじめて?優しくしてあげるよ」
とずいとキョウスケに迫っているのを見て
プツン
あたしの中で何かがキレた。