軽業師は新撰組隊士!


さっき通った暗い夜道を戻ろうとする三人。

しかし


「あれ?その人は連れて行くんですか?」


隊士が敵を一人、縄で縛って、その縄の先を握っている。

殺さないのか?と考えた楓の疑問に、隊士が答えた。


「なぜ俺らを狙ったのか、それを話させる。」


「話させる?敵が私達に情報を吐くんですか?」


「吐かせたくさせるんだ。」


楓はその言葉で悟った。

――つまりは、拷問。


決して死なせず、苦痛を与え、話して死んだ方が楽だ、と思わせる。


もう一度、楓が敵を見てみると


「んぐっ…!ぐっ、」


「猿轡、ですか。」


口に布を含ませられていた。

ふと隊士の服を見ると少し破れていた。

おそらく、自分の服を千切って、即席の猿轡を作ったのだろう。




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