軽業師は新撰組隊士!
はぁー…、と少し落ち込んでため息をつく楓。
「………。」
それを見て、克は少し猫耳をピクリと動かす。
「…、はぁ…。」
「……む。」
もう一回、ため息をつくと、バツが悪そうな顔をした。
(……いけるかも。)
克は頑固だが、親バカだ。
楓が落ち込んでいるのが自分のせいなら、
「はぁー…。」
「……、お、落ち込むでない。我は楓を悲しませるために言ったのではないぞ!じゃから…その、理由なら教えてやらんこともない。」
少々なら教えてくれる。
なにしろ親バカだ。
小学校の入学式でも、校長先生のスピーチをマイクを奪って遮り、
『男子よ!我の娘に手を出すでないぞ!よいか!そんなクソ餓鬼がいるなら、我が叩きのめしてやる!』
楓にこっぱずかしい思いをさせた。
しでかした本人より身内が恥ずかしいこともあると学んだ瞬間だった。
ともかく、
これで納得できる理由は教えてくれそうだ、と楓は思った。