軽業師は新撰組隊士!
着地した楓は再び礼をした。
「以上です。ご覧いただいてありがとうございました。」
みんな我に返り、賞賛の意を込め拍手をした。
――――――…
そして、再び土方の部屋に三人が集まる。
「軽業師……か。」
「そうだけど……。」
土方は煙管を吸っていて、なんとなく重々しい雰囲気だ。
沖田はニコニコしているが、その笑顔には警戒も含まれている。
「……山崎。」
土方がボソッと呟くと、襖が開き、誰かが入ってきた。