軽業師は新撰組隊士!



入ってきたのは、なんというか、特徴の無い何処にでも居そうな人。



「お呼びですか?」


「おぅ、お前の意見を言ってくれ、山崎。」



どうやら、土方が呼んだこの人が“山崎”という名らしい。


そして、山崎は口を開いた。



「…軽業師、というのは本当でしょう。」


「……。」


「しかし、忍法も入っています。」


「……。」


「ふつうの軽業師でも、縄に“飛び乗る”ことは出来ませんから。」


「……。」



楓は
否定も肯定もしない。

ただ、聞き流している。



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