軽業師は新撰組隊士!



でも、
と楓は続ける。



「忍ではありません。」



その言葉に、楓以外の三人の肩がピクリと動いた。

忍だ、と認めると思っていたのだろう。



「私が使っているのは“柴田家流忍法”。私の先祖……約150年前までは、私の家系は忍の一族でした。」


「…滅んだのか。」


「いいえ、軽業を…、見つけたの。」




ふいに、
楓が柔らかい笑顔になる。



「軽業は……言葉を発しませんよね。」


「あぁ。」




楓の言葉に三人は頷いた。




< 27 / 250 >

この作品をシェア

pagetop