軽業師は新撰組隊士!
でも、
と楓は続ける。
「忍ではありません。」
その言葉に、楓以外の三人の肩がピクリと動いた。
忍だ、と認めると思っていたのだろう。
「私が使っているのは“柴田家流忍法”。私の先祖……約150年前までは、私の家系は忍の一族でした。」
「…滅んだのか。」
「いいえ、軽業を…、見つけたの。」
ふいに、
楓が柔らかい笑顔になる。
「軽業は……言葉を発しませんよね。」
「あぁ。」
楓の言葉に三人は頷いた。