軽業師は新撰組隊士!
振り返って、道場の入り口を見ると、
「近藤さん。」
大きな体格の、なんともいえない風格を漂わせた人がいた。
――――…
「なんだなんだ、そういうことか!…うん、許可しよう。楓くん、…君は今日から、新撰組隊士だ。」
近藤、と呼ばれたその人は、
近藤勇といって、この新撰組の局長らしい。
今いるのは、その近藤の部屋だ。
楓は、土方とともに
自分には帰る所がないこと。
そして、隊士になりたい旨を伝えた。
すると、快く、というより、豪快に受け入れてくれた。