Love Box:)
企みを孕んだかのように、静かに妖艶に、輝る瞳はまるで。
――私の全てを見透かすようで
(…落ち着け、私)
それ程までに先輩への私の想いが強いから、そう感じるだけ。ただ、それだけ。
(…ただ、それだけ)
『何処に、行くんですか?』
「青山の店なんだけど、良いかな」
『は、い…』
(…気をつけなきゃ、)
もう、卒業してしまった彼の姿を見なくなってから5年、5年もたつのだ。
知らぬ人は居ないと言われた井上 達矢。
初めは気にならなかった彼に、どうしようもなく恋に落ちた理由。
それは――――。
(…でももうきっと、あの時とは、違う)
だから気をつけなきゃ。
この人はきっとこういう事に慣れている。私だけじゃ、ない。
騙されちゃ、ダメ。