高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



学生服を着て堂々と喫煙席に座る、普通店員が禁煙席へ促すものだがこの時間帯は2人だけ。新人店員が接客、中年女性が厨房で調理する。


「ありゃどう見ても高校生だな。こっち(禁煙席)は空いてるし確信犯的な行為か?まあ吸わなきゃ別にいいんだが……」

注意するなら喫煙の瞬間を目撃する必要があるが、今のところ談笑して食べてるだけで注意は特に出来ない。


「うーむ、ま、スルーしても大丈夫か」


柿田は喫煙してないので注意せずに席にいるだけならと黙認し、コーラとアイスティーを持ち、席へ戻った。


「遅かったな、サラダ来てっぞ」


「すんません、喫煙席に学生居たもんでね」


「注意したのか?」


「いえ、吸ってなかったんで」


「吸ってなくても注意しといた方がいいな。次ドリンク取りに行く時、俺が言っといてやる」


「まあ……そうっすね」

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