高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



「刑事は帰ったみたいだぞ。若菜、本当にやんのか?」


「当たり前でしょ。浩人、あんたに払えるわけ?それとも一か八か食い逃げでもしてみる?」


「それは……」


浩人の心配をよそに、若菜は冷たい視線で呼び出しのボタンに手をかける。


「一口でも口にした、あんたたちも同罪だから。嫌ならとっとと帰れば良かったのよ。もう遅いから、やりなさいよ」


「……わかったよ」


浩人はスーパーの袋から抜き取った物の一部を、食べかけの料理に入れた。


「さて、みんな大根役者だったら許さないから」

若菜は、ボタンを押し弱気な店員を呼び出した。

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