空っぽなあたしとヤンキーな彼
翌日、私たちは近くのデパートへショッピングに行った。
気に入ったモノはなんでも買ってくれた。
あたしはその中で一番気に入った服に着替えた。
「お母さん、ありがとうっ!」
「いいのよ、可愛い娘のためだもの。」
お母さんは微笑んだ。
「さて、他に欲しいものはない?」
「うん、これで十分だよ!」
「じゃあ、制服の採寸に行きましょう。お父さんにある店に行って、新しい学校の制服を新調して来いって言われてたから。」
「うんっ!」
あたしたちはデパートを出て、制服を販売してる店に向かった。
「あの…」
歩いてる時に誰かに声をかけられた。
「はい…」
振り返るとスーツを着た男の人。
「突然、申し訳ありません。私、こーゆう者なのですが…」
渡された名刺には会社名に“××プロダクション”とかかれていた。
「芸能界に興味はありませんか?」
「え…?」
芸能界?
そんな…私が?
「未来?何やってるの。早く来なさ~い……誰?」
「え…?知らない人。」
そう言って、もらった名刺をお母さんに渡した。