空っぽなあたしとヤンキーな彼
「…有田さん?」
「お宅の御嬢さん、きっと、人気モデルになれます。どうでしょうか?」
「…モデル…?私が!?」
「えぇ。」
信じられない。
私が?雑誌に載るの?
「ごめんなさい。」
口を開いたのはお母さんが先だった。
「今急いでいるので。このお話、詳しく娘に後日お話しください。」
お母さんは軽く頭を下げ私の手を引いた。
「お母さん…?」
「興味があるならやってみなさい。反対はしないわ」
「うん…」
「ただ、やるべきことはやりましょうね」
モデル…
私なんかが?
あれはスカウト…?されたってことだよね。
ガチャ
「いらっしゃいませ~」
数分後、お店についた。
「あの…東高校の制服の採寸にきたのですが…」
「はい、東高校ですね。」
そして、店員はサイズの違う制服をいくつか持ってきた。
「…では、これでよろしいですか?」
「はい。」